拾わないでの教え方

犬が食べてはいけないもの、口にしてはいけないものを拾いそうになった時に「拾わないで」のコマンド(号令)を教えておくと、犬の安全を確保できてとても有効に活用できます。

「拾わないで」の基本的な考え方は、飼い主が「拾わないで」と号令をかけたら、興味があってみていたものから目をそらして飼い主の方を見る⇒そのまま一緒に興味があったものを拾わずに通過する、という一連の行動ができるように教えていくことです。

方法1 おやつを使って興味をそらす

  1. 犬が何か床に落ちているものに興味を持ってクンクンしながら近づいていたら、何を目指しているのか散歩している人が先に確認しておきます。成功するコツは散歩している人が犬がどこに向かっているのか、道に何か落ちていないか常に確認していることです。
  2. 食べてほしくないものなら、犬用のおいしい、できれば匂いが強いフードやおやつを手に持ち、犬の鼻に近づけます。
  3. 犬がおやつの方に気を向けてくれたら、そのまま犬におやつをかじらせながら拾い食いしそうなものから距離を取らせるべく誘導します。
  4. 上手に拾いたいものから距離が取れたら、犬をたくさんほめてフードやおやつを与えます。

 

 

方法2 室内で拾い食い防止を教える方法

  1. 左手に普通のドッグフードを1粒持ちます。右手には犬の好きなおやつを持ちます。
  2. 左手のフードを犬に見せて、食べさせないようにフードを握ります。犬は手の中のフードを食べようと一生懸命手の匂いを嗅ぎますがあげません。しばらくするとあきらめて鼻を離すので、その時に「いいこ」や「よし」と言っておいしいおやつを右手から与えます。
  3. 2を繰り返すと、早いうちに鼻を離すようになるので、その時に「食べないで」という号令(コマンド)を言います。そのまま左手から離れていたら、右手からおやつを与えます。
  4. 3を繰り返すと「食べないで」というと鼻を離して待つようになるので、左手のフードを食べない行動に対して「いいこ」と言って右手からおやつを与えます。徐々に左手に持っているフードは握らず見せた状態で、「食べないで」のコマンドを出していってもいいでしょう。
  5. 手の上のフードを「食べないで」で食べずに我慢できるようになったら、フードを床に置いて左手をかぶせて食べられないようにします。「食べないで」と言って床に置いてあるフードから鼻先を離したら、「いいこ」と言って右手からおいしいおやつを与えます。
  6. 5を繰り返し、床のフードを認識しても「食べないで」のコマンドに従って、床のフードから距離をとっていれば、「いいこ」と言って右手からおやつを与えます。
  7. 床にフードが転がっていても「食べないで」とさえ言えば、フードを食べずに飼い主の右手を見るようになり、「いいこ」でおやつをあげて、落ちている何かを取り除くことができます。

 

執筆者:事務局

 

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