先住猫へのならせ方

始めて新しい猫を迎え入れるときは、新入り猫さんが環境や先住の動物と慣れてくるまでケージなどを準備すると便利だと思います。

猫を新しい環境と同居の猫に慣らしていく方法(お見合いの方法)として、以下に順序だって記載します。

猫のお見合い大作戦

  1. 新入りさんはケージに入ってもらい、先住猫さんがいつもいる部屋ではないお部屋にケージを置きます。
  2. まずはお見合い前の「身上書」の交換です。猫の頬からは、安寧フェロモンが出ていますので、ハンドタオルを2枚用意し、それぞれの猫の頬をぬぐい、フェロモンの匂いをタオルにつけます。新入りの頬フェロモン付きのタオルは、リビングなど先住猫の良くいるや寝床に置き、先住猫の頬フェロモン付きタオルは、新入りの入っているケージの中に入れます。まずは匂いの交換です。
  3. 実際のお見合い開始です。人のお見合いの席同様、つきそい人が一緒にいるときにやっていただきます。最初は、ケージに入った新入りの猫がいる部屋のドアを少しだけ開けて、同居猫と新入り猫がお互いの存在を何となく確認できるだけにしておきます。相手に興味を示すようであれば、どちらの猫にもおいしいおやつを与え、相手の猫の存在はいいことである事を教えます。
  4. 徐々にお互いの存在に慣れてきたら、ドアの隙間を少しづつ大きくしていきます。先住猫が新入りのいる部屋に入るかもしれません。おたがいに興味がある態度であれば、おいしいおやつを与えて、興味を持って近づいていることをほめます。もしあまり興味なさそうでも、おいしいおやつを与え、相手の存在はいいことであると教えます。
  5. 新入りをケージから出せそうなら、ケージから出してフリーの状態で、ドアの隙間を少しだけあけ、お互いに隙間からにおいをかいだり鼻先をくっつけられるようにします。ただし、物理的にお互いの部屋に侵入できないようにします。お互いに興味があるようなら両方の猫におやつを与えます。
  6. 徐々に新入りもフリーの状態で先住がいる部屋と新入りのいる部屋の間の扉の隙間を大きくしながらどちらの猫にもおやつをあたえます。また、新入りがケージに入っている間、先住猫に新入りのいる部屋に入ってもらい、お互いの存在に対して興味があるようならおやつを与えます。
  7. フリーの状態で2頭がいる部屋の間のドアをかなり開けておきます。猫同士がいきなりケンカしないように大人の人が猫の行動を監視します。万が一の場合は、猫を離します。
  8. どちらの猫も万が一相手を見て興奮してしまう場合に備えて、名前を読んだらこちらも見てもらうようにすると、怖い相手と目を離せるようになるかもしれません。

 

うまくいくコツは焦らず、ゆっくり会わせていくことです。

必ずしもこの通りに行くとは限りませんし、かかる期間も、数日かもしれませんし、何か月もかかるかもしれません。

どこかの段階で猫が過度に緊張していたり、おやつを食べなかったり、相手の猫に攻撃的な態度をとったら、絶対に焦らないでください。

これは初めの一歩です。もしうまくいかなかったら、こじれる前に専門家に相談してください。

 

執筆者:事務局