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1頭よりも犬のお友達がいたほうがよいだろうと思い、複数の犬との幸せな暮らしを想像していたのに、犬同士のそりが合わずにケンカばかりしてしまう。お互いケガをするようなことになっていたり、一方的にどちらかがいじめられていて、いじめる方も手加減しないなど、いろいろなケンカはあれど、飼い主としてはケンカを見ていられず、どうにか仲良くなってほしいと思います。
同居している犬同士のケンカがある場合の考え方と対処の方法です。
犬同士のケンカのあれこれ
1.性別
ケンカが起こる確率が1番高いのが、メス同士です。その次にオス同士、最後にオスとメスがいる場合です。
2.体の大きさ
同じくらいの大きさ同士だとケンカが激しくなる可能性が高いです。大きさのちがいがあると小さい方はさすがにケンカを売ったり買ったりしにくいようです。
3.性格の問題
気の強い性格同士だとケンカをする可能性が高いですし、引けなくなってしまう可能性が高いです。
まとめると、気の強いメス同士で同じくらいの体格だとケンカをした場合はなかなか仲裁は難しいことになります。ケンカが再発しても激しいと思います。
具体的にどうしたらいいのか
1.家族がいる時だけケンカする場合
ご家族のだれかが家にいると犬同士ケンカするのに、留守番中は平和な場合があります。これは犬同士はコミュニケーションが取れていてお互いの立ち位置がわかっているのですが、ここに人の家族が加わると犬同士のバランスが崩れる場合です。犬同士にらみ合ったときに、人が無意識に1頭と目を合わせたり声をかけてしまうことで、犬同士のコミュニケーションが崩れてケンカになることがあります。
こんな場合は人は完全に犬を無視して犬同士の何らかの合図の送りあいも無視しますが、完全に無視して空気のようになっているのは難しい場合が多いので安全なのは犬を物理的に隔離することです。
2.お互いの存在がわかるとケンカする場合
どうしても「馬が合わない」という場合もあります。どうしても顔を見るとイライラしてしまう場合です。また、社会化期と言って犬同士コミュニケーションをとることを学ぶ時期(4か月齢までの時期)にほかの犬とのコミュニケーションの取り方を教わっていなかったために、無意識にほかの犬にケンカを売ってしまう犬がいます。
このようなケンカの場合、危険なので、2頭は別々の空間で生活をさせ、人が留守の間も別々の部屋やケージの中にいさせたほうが良いですし、一緒にいるときはリードなど付けてそれぞれの犬の行動を人がコントロールしてケンカの勃発を防ぎます。
3.一方的にケンカを仕掛けている犬がいる場合
一方的にケンカを仕掛ける犬がいる場合、ケンカを仕掛けている犬の脳の機能障害がある可能性もあります。動物病院でご相談いただいて、お薬を使った治療もできますが、どんなに治療しても、100%同居の他の犬にかまわないでいることは約束できません。
2頭をちゃんと監視していないときは、2頭を別の空間にいさせることが安心です。
まとめ
犬同士のケンカが始まってしまった場合、完全にこの2頭を仲直りさせるのは難しいです。ゆっくり仲直りさせようとしても難しく、危険な状態になりそうで、血も出るような状況であれば、お互いを隔離してしまうことが、家族ができることとしては1番安全です。
また必要に応じて散歩なども2頭バラバラでいきます。大人2名が時差を持たせて散歩させたり、一人の場合は1頭ずつ別々に2回散歩に出るほうが安全でしょう。
リビングに一緒にいたい場合は、両方にリードをつけて、お互いにケンカのできない距離にいさせたうえで、お互いの存在がある時にどちらにもおやつを与え、お互いの存在は怖くないことを教えます。