家の中でのトイレ以外の排せつの問題

留守番中のトイレ以外の場所での排せつ

何らかの身体的な病気のため(腎臓病、膀胱炎、内分泌疾患)、排せつの失敗をしている場合があります。

動物病院を受診して、尿検査やほかの必要な検査は必ずしておきましょう。

病気もなく、留守番の時に家のトイレ以外の場所で排せつをしている場合は、分離不安の可能性があります。

飼い主や飼い主の家族構成が途中で変わったような犬に多いことがわかっています。

治療のための薬もありますので、動物病院にご相談ください

お出かけの前に「知育トイ」を与えて忙しくさせ、おもちゃで夢中な間に静かに出かける方法が有効なことが多いです。

家に帰ると犬が喜んでおしっこをもらす

犬は興奮と、うれしさで排尿してしまっています。

原因は興奮なので、家族の帰宅時に興奮させないようにします。

帰ってきた人は、玄関で犬を撫でたり、声をかけたり、目を見たりせずに、無視していることで犬を過剰に興奮させないようにして、犬が落ち着いてから、犬に帰宅の挨拶をします。

家族が家にいる場合は、帰宅前に外から連絡を入れてもらい、犬をケージに入れておき、犬が落ち着いてから犬に会うようにします。

犬が眠っている間におしっこをもらす

犬の睡眠中の排せつ、いわゆる「おねしょ」の場合、なにか病気がある可能性があるので、動物病院に相談することをお勧めします。

犬が意識してしていることではないので、叱っても意味がないどころか、犬との関係を悪くしますので、叱ってはいけません。

「おねしょ」の中には、避妊手術をうけたメス犬の行動として出るものがあり、薬で対処できますし、おしめを使ってもいいでしょう。

病気の発作でも、寝ている間に排尿(失禁)する可能性があるので、注意して行動を観察し、排せつの状況の動画をとって獣医師に見せるのもいいでしょう。

家具等に尿をかける(マーキングをする)

オスは去勢手術をしていないと、「マーキング」と言って、自分のおしっこの臭いをあちこちにつけていくことで、自分のことをメスにアピールしたり、ほかのオスに自分の存在を示したりします。

子犬の時にはなくても、オスの場合はおとなになると、このマーキング行動は普通の行動として始まります。

やめさせるためには、去勢手術をします。

繁殖のためのオス犬で去勢できない場合は、おしめをつけるしかありません。

去勢手術をしてもマーキングをする場合、身体的な病気の可能性もあるので、まずは動物病院にご相談しましょう。

メスもマーキング行動をすることがあります。

オスのように垂直に立つ家具におしっこをかけるような行動はしないかもしれませんが、排せつ物でコミュニケーションを取ろうとします。

メスの場合も避妊手術をお勧めしますし、避妊手術ををしても、マーキングする場合、身体的な病気の可能性もあるので、まずは動物病院にご相談しましょう。

妊娠させる予定のある場合は、おしめの着用をお勧めします。

 

執筆者:事務局