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備蓄品について
備蓄品を考える時、あれもこれも必要、とつい大量になりがちです。優先順位をつけて、持ち出すもの、家の中の安全な場所に備蓄しておくもの等、整理しておきましょう。薬や療法食など特殊な物は、使用期限に注意して多めに用意しましょう。
常用しているお薬
常用しているお薬については、多めに用意できない場合もあると思います。避難後に新たな動物病院で処方してもらう場合を考えて、「下痢止め」「抗生物質」ではなく、薬剤の商品名もしくは成分名、投薬量、投薬回数をきちんとかかりつけの獣医師に聞いて、書き留めておきましょう。
猫はキャリーと大きいサイズの洗濯ネット
猫の飼い主さんは、必ずキャリーと大きいサイズの洗濯ネット(飛び出し防止に有効です)を用意して下さい。日ごろからキャリーに入る習慣を付けておくと、災害時だけでなく、様々な場面で役にたちます。キャリーを見ただけで、動物病院を連想して逃げてしまう、というお悩みをお持ちの飼い主さんも多くおられると思います。可能であれば、動物病院に行く時とは別のキャリーを、寛ぎの場所の1つとしていつも置いておき、おやつはその中であげる、など安心できる楽しい場所にしておくと良いと思います。万が一の時はそのキャリーごと避難し、避難所でもそのキャリーの中で過ごすことができれば、ストレスの軽減に役立ちます。
迷子札(犬の場合は鑑札と狂犬病予防注射済票も)
迷子札(犬の場合は鑑札と狂犬病予防注射済票も)を必ずつけておきましょう。
万が一、はぐれてしまった場合に備え、ペットの写真をプリントアウトしたものの他、スマホ、携帯などで撮影しておくと、探しやすくなります。
マイクロチップの装着と登録の確認
マイクロチップが入っている場合、登録が済んでいるか、またどの機関に登録したか、今一度確認しておきましょう(*下記参照)。ご住所など連絡先に変更があった場合は、必ず最新の情報に変更の届け出をして下さい。マイクロチップ自体には、連絡先等の個人情報は入っていません。登録していなかったり、登録されている情報が古いと、せっかくマイクロチップが入っていても、無駄になってしまいます。
ただし、マイクロチップは、外から見ただけでは、入っているかいないか分かりません。読み取り機で読み、登録機関に番号を問い合わせ、飼い主が正しい情報を登録していて、初めて迷子動物は飼い主さんにたどり着けます。電気、Wifi通信が不安定になる災害時は、やはりアナログな迷子札の役割が大きくなります。
迷子札は外れてしまう可能性もあるので、そんな時大きな力を発揮するのがマイクロチップです。両方を上手く活用してください。
*なお、2022年6月1日から、新しく、犬と猫のマイクロチップの情報法登録の制度が開始されます。詳しくは下記の環境省のホームページをご覧ください。
環境省_犬と猫のマイクロチップ情報登録に関するQ&A
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/pickup/chip.html
環境省のパンフレットもご覧ください。
「備えよう いつも一緒にいたいから」
http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h2309a/full.pdf
クリックすると環境省のホームページが別画面で開きます。
災害に備えたしつけ
避難先でペットと共に落ち着いた生活をするためにも、日ごろからのしつけがとても重要です。多くの人が集まる避難所で、動物を受け入れてもらえるか、迷惑がられるかは、飼い主さん次第です。動物嫌いな方、動物アレルギーをお持ちの方は、必ずいらっしゃるということを忘れずに、避難先では過ごしましょう。
基本的なしつけは、災害時に限ったことでは無く、日常生活においても大変役にたちます。さらに、災害時のように飼い主もペットも動揺しがちな状況では、日ごろはできていることさえ、出来なくなる可能性もあります。
災害時にも役に立つように、日常のしつけをきちんと行い、いざという時こそ落ち着いて対処できるよう、ペットとの信頼関係を築いておきましょう。