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動物病院に行くときなど、猫を運ぶときに使うのがキャリーです。
災害時には猫をキャリーに入れないと一緒に逃げられないので、猫をキャリーに入れられるようになるのは結果的に猫の命を救うことにつながるかもしれません。
猫がキャリーに入ってくれない、キャリーを見ると逃げてしまう、という行動があった場合、キャリーが怖かったり、キャリーに入ると動物病院に行くので、「怖いこと」「イヤなこと」と関連付けてしまっているなど様々な理由があります。
猫がキャリーを嫌いにならないように、ゆっくりと「キャリーは素敵な場所だ」ということを教えていきます。
まずキャリーを「普段の寝床や隠れ場所」にする
キャリーの存在を日常にすることから始めます。キャリーは常におうちのどこかに置いておき、猫の普段の寝床や隠れ場所にしておきます。動物病院に行くときだけキャリーが出てくるからネコは警戒するので、普段から家具の一部のようにしておきます。キャリーの中におやつを入れたりおもちゃを入れておいてもよいでしょう。
次にキャリーに入ることに慣らす
ステップ1 キャリーに慣らす
キャリーに猫が自分から入るようにする練習です。キャリーにおやつやフードを入れて、ネコがキャリーに入っておやつを食べて、好きに出てこられるようにします。コツはしばらくは扉を閉めることなく、ただ出たり入ったりするゲームにすることです。
ステップ2 キャリーの中にいること、扉が閉まることに慣らす
キャリーの中に長くいられるように、キャリーの隙間から中にいる猫におやつを「わんこそば」のようにどんどん与えます。キャリーの中にいると楽しいと教えます。
キャリーの中に抵抗なくいられるようになったら、おやつを食べている間に扉を閉めたり開けたりします。
ステップ3 キャリーが動くことに慣らす
キャリーに入って扉を閉めた状態で、隙間からおやつをどんどん与えます。扉が閉まった状態で中でおやつを食べられたら、キャリーを持ち上げておやつを与えます。キャリーは動くものなので、キャリーの中でおやつを食べさせながら少しずつ、キャリーが動いても大丈夫であることを教えていきます。
猫にキャリーに悪い印象を持たせないことが大切です。キャリーは常にうちの中に置いて、隠れ家やくつろげるところにしておきましょう。キャリーで移動することに慣らせるときも、時間をかけて少しずつ行いましょう。
既に「キャリー=イヤなこと」になってしまっている場合は、全く違うタイプの新しいキャリーを用意して、再トレーニングしてみると上手くいくことがあります。この場合も、あせらず、時間をかけて慣らせていきましょう。