目次
ご家族の同意
ご家族全員が賛成していますか。
子猫を迎える時、ご家族全員が賛成していることが大切です。猫が苦手な人、猫よりも犬が好きな人、前に一緒に暮らしていた猫が忘れられない人もいるでしょう。
窓や玄関が開けっ放しのお家では、猫が外に出ていって迷子になってしまいます。
観葉植物やお花を猫が口にすると、中毒を起こしてしまうことも多いようです。
部屋は散らかっていませんか?紐やビニール、ボタン電池や針などは、子猫が遊んでいるうちに誤って飲み込んでしまう事故をよく経験します。タバコやアロマ、お線香などは猫にとって有毒です。
猫は15歳以上の寿命がありますので、ご家族でしっかり話し合うようにしましょう。初めてでよくわからない時は、猫と暮らしているお友達、動物病院や保護猫施設のスタッフなどに相談してみましょう。
アレルギー
猫に対してアレルギーがあると、くしゃみや鼻水、ひどい場合は喘息が出てしまいます。人が猫アレルギーを起こすのは、猫の唾液や脂腺分泌液が主な原因なので、猫の被毛に反応することが多いようです。猫カフェなどで猫を触ったり抱っこしたりしてみて、くしゃみや鼻水などが出ないか確認しましょう。人の病院で猫アレルギーかどうかの検査をすることもできます。
準備するもの
- 食器
- トイレ
- トイレ砂
- フード
- おもちゃ
- 寝床
食器
プラスチック、金属、陶器など様々な材質の食器があります。口径の小さなもの、縁の浅いもの深いものなど様々です。筆者は基本的に陶器で縁の浅いものを選びます。子猫の時は背が低い口径の小さな食器が食べやすいですが、成猫になるに従い背が高く口径の大きな食器の方が食べやすくなるようです。
飲み水の食器はイタズラでひっくり返らないように安定している口径の大きなものを選びましょう。
トイレ
子猫はトイレの縁を跨ぐことができません。最初は縁の浅いものを選びましょう。縁の一辺が浅く設計されているトイレもありますので、ペットショップのスタッフなどに相談しましょう。トイレにそのまま猫砂を入れるだけのシンプルなものは掃除するときに楽なようです。スノコに猫砂を入れ、尿などはその下のトレーに溜まるようになっているものもあります。尿の様子を普段から観察し、尿検査するときなどに便利なようです。トイレの数は猫の総数プラス1と言われています。猫が2頭ならトイレは3つ必要となります。
トイレ砂
猫は砂が大好きです。筆者が調べたネット通販でも固まる砂タイプのものが一番人気でした。ですが、砂タイプのものは埃がすごいのと、室内がザラザラになり濡れると粘土状に床にこびりついてしまいます。また、濡れると固まるので、猫が砂の匂いを嗅いだときに吸い込んでしまい、鼻の中や気管で固まって慢性鼻炎や猫喘息の原因として心配です。尿で固まらない木材などのチップは埃が少ないので、猫が吸い込む心配がないので筆者はこちらをお勧めしています。ただ、おからチップは猫によっては食べてしまう子もいますので注意しましょう。
フード
フードには子猫用、成猫用、シニア用などがありますので、年齢に合わせてあげるようにしましょう。量はパッケージに表示されていますので目安にしましょう。フードにはドライとウェットがあります。猫はあまり水を飲まない動物なので、ドライばかり食べていると水分が不足してしまいますので、ウェットフードもあげるようにしましょう。子猫の時にウェットフードを食べていないと、大きくなってからあげても食べなくなってしまうことがあるので、子猫の時からあげるようにしましょう。お薬を飲む時にもウェットフードを食べ慣れていないと投薬が大変かもしれません。
おもちゃ
猫は遊びが大好きです。特にハンティングが大好きなので追いかけて捕まえる遊びが好きです。細い棒のヒモの先におもちゃのついたもの、おもちゃだけのもの、ぬいぐるみ、ボールなど、たくさん用意してあげましょう。気にいったおもちゃが見つかると思います。気に入ったぬいぐるみは寝床に一緒に入れてあげましょう。大きくなってもずっとそばに置きたがる子もいます。
注意したいのは、おもちゃで遊んでいるうちに飲み込んでしまう事故が多いことです。人と一緒に遊ぶか、遊んだ後は必ず片付けるようにしましょう。経験的には、ヒモやネズミ形のおもちゃを飲み込んでしまうことが多いようです。
寝床
猫は広いところよりは囲まれていたほうが安心して眠れるようです。猫ベッドや小屋付きのキャットタワーにタオルを敷いて寝床にしてあげましょう。子猫の時は床ヒーターや湯たんぽが必要なこともあります。少し大きくなると、人が眠る時に布団に潜り込んで一緒に眠る猫もいます。
猫の眠る布団やタオルを洗う時に使用する洗剤は、無香料のものを選びましょう。猫は匂いに敏感なので人工的な香料で具合が悪くなってしまうこともあります。同様に眠る時にアロマなどを焚く習慣があると猫は中毒を起こしてしまうこともありますので、やめるようにしましょう。
獣医師