トレーニングに使うごほうび【報酬(ごほうび)としての「おやつ」について】

犬のしつけやトレーニングを行うときに、犬への報酬(ごほうび)として「フード」や「おやつ」を使うことが多く、このホームページでもフードを報酬として使っています。

なぜフードを報酬(ごほうび)として使うかというと、理由は2つです。まず1つ目が、犬にとってわかりやすいという点、そして2つ目が、人が報酬を与えるタイミングが取りやすい点です。そのため、特にトレーニングやしつけ初心者には報酬としてフードやおやつを使うことをお勧めしています。


フードやおやつをしつけやトレーニングに使うと犬が太ってしまいませんか?と心配される方が多いですが、与えるフードやおやつの大きさや与え方に注意すれば問題ありません。

まず、報酬として与えるフードは、通常のドッグフードでも構いませんし、おやつを使用することもできます。例えば、これは頑張って学習してもらおう、という時には、特別おいしいおやつを使うことも、楽しく教える技術の一つです。

おやつやフードを使用するときには、1回の報酬(ごほうび)の大きさは小さくします。人の小指の爪の大きさの半分くらいにしましょう。小型犬の場合は、さらに小指の爪の大きさの1/4くらいにおやつを切ってごほうびとして使いましょう。

おやつをあげすぎて摂取カロリーが多すぎると肥満になってしまいます。通常1日に必要なカロリーの1-2割までなら、総合栄養食の代わりにおやつを与えても栄養バランスとしては問題ないですが、おやつを与えた分、食事のカロリーは減らしましょう。

例えば、あなたの犬の1日の摂取カロリーが200kcalとすると、おやつは20-40kcalまでなら栄養バランスとしては問題ないですが、もしおやつを40kcal与えた日は、通常の食事は、200kcalからおやつの40kcal分を引いた、160kcalに抑えるようにしましょう。

おやつをトレーニングに使用する場合、犬の好みや気持ちを考えて、いろいろな種類のおやつを報酬として使うと犬も楽しく学習できると思います。ただし、アレルギーや胃腸の問題など犬の病気や特性により食事制限がある場合、どのおやつを使用してよいかは動物病院にご相談ください。

「療法食(処方食)」といわれる、病院で処方される特別な食事でも「報酬(ごほうび)」として使うことができます。うちの子は食べ物が限られているからトレーニング出来ないわ、とがっかりせず、療法食も上手にご活用ください。

 

執筆者:事務局