家に迎えた当日

人の方はその犬を家族として家に迎えたつもりでも、犬にはわかりせん。犬は見知らぬ環境に戸惑い、ストレスを感じている状態です。

まずはお互いを知る時間が必要です。

されたら困る行動を犬がしないように環境を整えて事故を防いだ上で、犬がどんな性格か、どんなことを望んでいるのかを探り、お互いがうまくいく方法を見つけていきます。

ポイント① 安心できる場所で休ませる

家に迎えた当日は、犬をあまり構いすぎないようにしましょう。犬が安全で安心して過ごせるように、サークルの中にクレートなどを使って安心して休める場所を作っておくようにします。

サークルにはトイレや水も用意して、人が見守っていられないときは、犬をサークルの中に入れておくようにします。

サークルとクレート

サークルとクレート

ポイント② 室内を確認させてあげる

新しい環境を犬は臭いで確認しますので、支障のない範囲で犬に部屋の中を点検させてあげましょう。

最初はリードをつけた状態で、室内を点検させてあげます。

食べ物やかじられて困るものは、犬がくる前に片づけておくようにします。

先住猫がいる場合は、慎重に会わせるようにしましょう。犬はリードを付けて行動を制御できるようにし、猫は自由に逃げられるような状況で、ゆっくりと会わせます。無理やり近づけたり、抱いて挨拶させるようなことはしてはいけません。

ポイント③ いきなり室内でフリーにしない

犬を部屋の中でフリーにするのは、人が見守っていられる時だけにします。

もし犬があまり人に慣れていない場合や、どんな行動するかまだ予測できない場合は、家の中でも犬の首輪にリードをつけっぱなしにしておくと、万一のときに、リードをつかむだけで犬の行動を制御することができます。ただし、リードが家具などに絡まって動けなくなったり、危険なことにならないように、人が監視しておける状況のときだけにしましょう。

人が監視できないときは、犬をサークルなどの囲われた安全な場所に入れておきましょう。

いきなり部屋の中でフリーな状態にすると、家の中のものを破壊してしまったり、食べてはいけないものを食べたり、ドアを開けたときに外に飛び出してしまったり、高いところから落ちたり、危ないことをしていても止めることができないなど、様々な問題が生じる可能性があり、危険なのでしてはいけません。

室内でフリーにしてお留守番させられるようになるのは、かなり時間がたってからです。

ポイント④ 犬が間違ったことをしても叱らない

犬は初めて家に来たばかりです。その家のルールは何も知りません。

間違ったことをして叱られても、なぜ叱られたのかわからないばかりか、叱った人に恐怖を感じてしまい、その後の犬と人との関係に悪影響を及ぼします。

犬を叱るような状況にならないように、以下のことに気をつけましょう。

  • 犬が入ってはいけない部屋や場所は、ドアを閉めたり柵を作って犬が入れないようにする。
  • 犬にいたずらされたくないものは、犬の行動範囲に置かないか、犬がいたずらできないようにする。(ゴミ箱は蓋つきのものにする。床に物を置かない。など)
  • 犬が間違ったことをしてしまったり、しそうなときは、首輪につけてあるリードで行動を制御してやめさせる。
  • 犬を監視していられないときは、犬を室内で自由にせず、サークルの中に入れるか、つないでおく。

犬を最初から家中フリーにするのではなく、犬が行動できる場所は人が見守っていられる範囲からはじめ、犬が人や環境に慣れてくるにしたがって、少しずつ範囲を広げるようにすると、トラブルが少なくなります。

犬と人は上下関係ではないので、「犬になめられないため」や「上下関係を教えるため」に犬を叱る必要はありません。

ポイント⑤ 外での散歩は迷子にさせないように特に気を付ける

散歩に連れ出すときは、リードを2本つける「ダブルリード」にして、外では絶対に放さないようにします。散歩を嫌がるようなそぶりをする場合は、無理に連れ出すことはしないでおきましょう。

新たな家に来たばかりの犬が迷子になる例が多数報告されています。見知らぬ土地で迷子になった場合、自力で帰ってくることはまずありません。迷子にさせないことが大切です。

慣れてきたと思っても油断しないでください。ドッグランに行ったり、旅行に連れて行くのは、かなり時間がたってからにするほうが無難です。

まとめ

迎える側は新たな家族が増えてハイテンションになりがちですが、犬は見知らぬ環境に驚いてストレスを感じていることを忘れないようにしましょう。先住猫や先住犬がいる場合は、慎重に会わせ、ゆっくり慣らすようにしましょう。

執筆者:事務局