おむつの選び方・使い方

高齢になったワンちゃんで粗相が増えてきたときに、おむつを使うことで、寝具が汚れる心配がなくなり、犬も夜ぐっすり眠れたり、日々快適に過ごすことができます。おむつの使い方をご紹介します。

 

 

・犬用のおむつの形は大きく分けて、2つのタイプがあります。

・お腹に巻くタイプ(男の子タイプ)は、オスのおしっこのみに使います。

・お尻を覆うタイプ(女の子タイプ)は、オスメス両方のウンチと、メスのおしっこに使います。

犬も高齢になると排泄の間隔が短くなったり、不規則になったり、排泄量が増えたりします。これまでトイレを上手くできていた犬でも、トイレに間に合わなかったり、トイレの場所が分からなくなったり、おもらしをするようになってきます。

排泄物で部屋の中を汚されるのは飼い主にはストレスですし、衛生的にもよくありません。犬にとっても体が汚れて不快です。

おもらしをするようになったら、まずは体に不調はないか、獣医師に診てもらいましょう。

トイレの失敗は叱ってはいけません。特に加齢による失敗の場合は叱っても治らないどころか、これまで築いてきた信頼を壊してしまいます。

おむつを使うことで、おもらしの心配がなくなり、夜ぐっすり眠れたり、部屋が汚れず快適に過ごすことができます。

おむつのタイプ

犬用のおむつの形は大きく分けて、「お腹に巻くタイプ(男の子タイプ)」と「お尻を覆うタイプ(女の子タイプ)」の2つのタイプがあります。

メスの場合は、お尻を覆うタイプ(女の子タイプ)でおしっことウンチの両方がカバーできますが、オスの場合は、おしっこはお腹に巻くタイプ(男の子タイプ)で、ウンチはお尻を覆うタイプ(女の子タイプ)でカバーすることになります。

 

各種サイズがあるので、犬の体の大きさによってサイズを選んでください。

また、おしっこの吸収量の多い「長時間用」もあります。

お腹に巻くタイプ(男の子タイプ)

四角い形で、オスのおしっこのみに使います。

オスは人間でいうおへそのあたりからおしっこが出ますので、お腹の周りにぐるりと巻いて使います。

お尻は覆わないのでウンチはカバーできません。

お尻を覆うタイプ(女の子タイプ)

お尻全体を覆うタイプです。

しっぽの穴にしっぽを通してお尻をすっぽり覆い、お腹に回して背中でテープで止めます。

メスのおしっことウンチ、オスのウンチに使います。

おむつの着け方のポイント

お腹に巻くタイプ(男の子タイプ)の着け方

お腹におむつの吸収面をあて、背中側でテープを止めます。

犬は毛があるので、ふわっと着けるとズレておしっこが漏れてしまいますから、少し毛が沈み込むくらいの加減で締めた状態でテープを止めます。

締め具合は指を入れると1~2本入るくらいが目安です。体調や毛の量などを考慮して調整してください。

お尻を覆うタイプ(女の子タイプ)の着け方

まず、しっぽを穴に通します。しっぽの穴はミシン目が入ってサイズ調整できるものもあります。

しっぽの根元まで、穴にしっかり入れるのがポイントです。しっぽが根元までしっかり入っていないとズレの原因になります。

次に、おむつを股を通してお腹側から体の前方に出来るだけ引っ張ります。

テープは左右とも、膝にかからないように足の前の付け根に沿って締め、背中でしっかりテープで固定します。

締め具合は少し毛が沈みこむくらい、指1~2本入るくらいを目安にしてください。

テープは何度も着け直しができるので、位置や締め具合を調整してください。

おむつのケア

おむつを着けると生活環境は汚されずに済みますが、おむつの中が排泄物で不潔になりやすくなります。特にウンチは、おむつを取り換えるまでお尻にくっついたままなので不衛生になってしまいます。

おむつはできるだけこまめに取り換えて、なるべく不衛生にならないようにしましょう。

お尻周りなど排泄物で汚れやすい部分の毛は短くカットして、汚れが付きにくく拭きやすく清潔にしやすいようにしておきましょう。

排泄物で体が汚れてしまったら、あたたかいお湯でそっと洗い、毛と皮膚をよく乾かしてからおむつを着けましょう。

お尻洗浄用の洗浄液も市販されています。排泄物の拭き取りには人の赤ちゃん用のおしりふきも使えます。